また図書館に面白そうな本がありました。
この間、うっかり仏教系の新興宗教の本を借りてしまったので、著者の紹介を見てから借りてきました。
町田宗鳳さん
著者の町田宗鳳さんは、臨済宗のお寺に生まれてます。一休さんや利休がいたお寺です。
町田宗鳳さんは大学の名誉教授など色んな肩書があります。NHKにでたり「ありがとう寺」の住職をしながら本を書いたり
「ありがとう断食、瞑想」を御殿場高原の「ありがとう寺」で、やっているそうです。

面白そうな方だ

禅宗にも親鸞さんの浄土真宗にも詳しく、天台宗に僧籍があるのに真言宗の教えの護摩をたいて「火遊び」とおっしゃいます。

たき火は楽しい。
哲学を学んだり、外国の大学で教えられるほど知識があるから、宗派の壁を越えられるんかなあ。
神社にお参りすることの方が多い
宗鳳さんは、お寺より神社にお参りすることの方が多いと書かれてます。
歴史が古い事が多い手入れされた神社。それよりおすすめなのが、島に行くことや、巨木や巨石を見に行くことだそうです。長く地球に存在する大きなものを見たら心が大きくなりそう。
屋久島に行って有名な屋久杉だけに行列ができるより、おのおの好きな場所を見つけられたら素敵ですね。
自然の中で子供やそこで泳いでいる魚と遊ぶなんて楽しそうだなあ。名僧の良寛さんは近所の子供と遊ぶのを楽しみにしていたそうです。
科学的根拠もある
火遊び、音遊び(念仏を唱えるのでなくていい)を始めたのは根拠があると言います
音声と人間の心理状態に密接な関係があります。情報環境学の大橋力さんは、熱帯雨林では人間の可聴限界と言われる20ヘルツをはるかに超える高周波音にあふれていて、人間の脳を安定させるとおっしゃるそうです。
その音は耳からではなく、皮膚から人間の脳に影響を及ぼすんだそうです。

皮膚から情報をとってるの
目に見えないけど、自分の声で何か唱えるのは、いい事なんですね。
ありがとう禅
50分くらいの瞑想で、ZOOMで参加できます。
アメリカで指導をしていた時、座禅でトラウマの解消が上手くいかない人がいたのですが、今は日本人も外国の方も亡くなった人を思い出して、涙を流す人や、瞑想が上手くいく人が続出したそうです。
浄土宗の法然さんがやっていたひたすら何万回も念仏を唱えると何度も神秘体験をした。日蓮上人も同じように念仏を唱えていて、未来を予言することができたといいます。
スピリチュアルだけど、妄信的ではない
宗鳳さんは、誰かすごい先生に頼るのではなく、自分の感覚を信頼して自分で答えを出しています。
学歴関係なく、つねに教養をつむのは大事な事とおっしゃいますが、それより大事なものは、想像力だそうです。
視野が狭くならないように、本を読んで
皆と同じことをするのではなく、自分が好きな事を遊ぶようにやっていけたら人と比較して悲しくなることもないし、この世は天国になるかもですね。
高額なお金を出してスピリチュアルなイベントに参加する人は現実逃避しているように見えるので、ビジネスして稼いだお金でしっかり遊んだほうがスピリチュアルな人間になれるといいます。
仕事は
自分の作品は、すごい物でなく自分が没頭してできる事で良い
それなら、自分がこの世で本当にやりたいことは何なのか考えて、合わないことは早く決断して離れるか、思い切りやって自分がやりたい仕事が回ってくることを待つか
日蓮宗の冬の100日間一日7回水を浴びつつお題目を唱えるという厳しい修行も楽しくやってしまえるお坊さんもいるんだそうで。本当に納得して遊びのようにやってたら悪いようにならないんだな。

楽しいなんてすごい
煩悩を無くすのではなく、自分の内にも外にも沢山ある知恵に向き合う事の方が大事とも書かれてます。
好きな事なら困難も乗り越えていける。
博多の仙厓和尚
この方の禅画(禅宗は修行が厳しそうなのに)くすっと笑ってしまうような絵なのです。
皆が髪をもってきて「書いてくれ」と頼んだそうです。
書かれたものを見て「これは何なの、龍じゃない?」と言って笑われたので自分も笑ってしまった。という仙厓さん。
本当はすごい絵が描けるはずなのに、面白い絵ばかり残っている。自分の個性を表現するのは大事と書かれてます。

これは可愛い。好きー!
私は、ありがとう寺は新興宗教かというと、それは違うと思っていて、問題がある新興宗教は、お金が集まってきたり代替わりすると問題が起こるのかなあ。