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13歳からの仏教

浄土真宗の教えって、優しいなあと思いつつ、難解な本は挫折するから優しい本を読んでみようと思い図書館で借りてきた。

目次

13歳からの仏教

仏教が日本に伝わる前は、インドから中国に伝わっていて、中国から日本に伝わった。

伝言ゲームのように、間違って伝わっているものもあるかもしれない。

天上天下唯我独尊

お釈迦様が生まれた時、天と地を指さして、この言葉を言ったと伝わってます。

私は天の上にも地にも、自分以上にすごい人はいないという意味だと思ってたけど

実は「私の命は天にも地にも、この世にたったひとつしかない、かけがえのない命である」という意味だそうです。

その時、天は感動して甘露の雨を降らせたそうです。

甘露とは、甘い雨で喜びを表すそうです。

お釈迦さまは超優秀

王子に生まれたお釈迦様は超優秀で何でもできました。お嫁さんをもらい、子供も生まれますが、深く考える性格で、老いて病気になって死んでしまったり、苦しんだりする人を見て、この世の4つの苦しみ(生老病苦)を解決する事を探すために出家します。

苦しい修行をする

瞑想をしても、心が穏やかになるのは瞑想している時だけ

断食などの苦行で体を痛めても苦しみを解決することが出来ない。一日に米一粒、ごま一粒しか食べない等の厳しい6年の苦行の末

村娘のスジャータに乳がゆをもらって元気を出したお釈迦様は菩提樹の下で悟りを開きます

悟りの内容がむずかしい

煩悩がなくなり、悟りを開いたら何かしようという気が起こらずに無気力になる

なんてことは、ありません。自分だけのために何かをやるのではなく、悟った人は、すべての人を助け、すべての人の悲しみや喜びを共にできる豊かな心をもった人なんです。

縁起

お釈迦様の教えは「縁起」です。

縁起は縁って起こっていること、という意味で、因縁によって起こっていると言います

因とは直接の原因

縁とは間接の原因の事で

花の種があるだけでは、花は咲かないけど、土や水など様々な物が揃って花を咲かすことが出来ます

説法

お釈迦様は、教えを聞く人の性格や能力に応じて説法をして、たくさんの人が救われ、弟子が誕生しました。

自灯明

自分の人生を自分の問題として責任を持って生きなさい。他人を頼ってばかりだといけない

自分を頼りにすると言っても自分勝手に生きるのではなく、法(真実の教え)をよりどころにして生きなさい

と言いました。

その後、お釈迦様はチュンダという人の用意した食事に当たって死んでしまうのですが

「チュンダの供養はスジャータの供養と同じくらい尊い」とおっしゃったそうです。

親鸞聖人

親鸞聖人が日本でひらいた浄土真宗は難しすぎる仏教を、普通の煩悩だらけの人も悟れるよう、すべての人が救われるような教えです。

親鸞聖人も、優秀で貴族の子として生まれます。

9歳から比叡山で天台宗の修行をしていたのですが、自らの力にたよってこの世で悟りを開くという修行では煩悩が無くならなかったため、山を下りて六角堂で100日過ごしたときに見た聖徳太子の夢のお告げにより、浄土宗の法然の所に行くことになります

浄土真宗

20年修行した親鸞聖人が、念仏を唱えることによって善人も悪人も救われる「浄土宗」に出会います

浄土真宗は親鸞聖人が亡くなってから出来た宗派です。

法然さんは結婚しませんでしたが、親鸞さんは結婚し、子孫もいます。浄土真宗のお寺のお坊さんは、髪の毛は剃っても伸ばしても自由なんだって。そういえばお釈迦様も結婚して子供もいましたね

天国と浄土

浄土(極楽)には大きい池があって、金の砂が敷いてあり、大きな蓮の花があり、すべての物はそのままで光り輝いている悟りの世界なんだそうです。

天国は何も苦しい事がない世界の事だけど、浄土は「悟り」も入ってますね。

この世では、自分の物差しで、あれは良い、悪いと勝手に価値を決めますが、良い悪いとか、できる出来ないではなくありのままの自分を受け入れろと言います

南無阿弥陀仏というお経の意味は「我を頼め、必ず救う。お前は心配せず正しい道をいのちいっぱいに生きてくれ」という阿弥陀如来様の大きな願いなのです。

なるほど

 仏教のお経って何を言っているか分からなくて、丸暗記して唱えるもんだと思ってたけど、ちゃんと意味があるし、教えもあるんだな。日本人が聞いて分かりやすいお経ナンバーワンかも!悟れなくてもOKの優しい宗派だなと思いました。

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