もういっちょ、東洋哲学についての本を借りてきました。
自分とかないから

この本は東大を卒業して、挫折して無職になり、離婚し、実家でふとんに入っていた、しんめいPさんが書いています。
勉強のできる、ずっと挫折知らずの人の言葉だと、超難しい本に、なりそうだけど、私にも分かりやすく書いてくれていてありがたい。
しんめいPさんは、最初、西洋哲学を読みます。
ニーチェは10年間布団に入ったまま死んだ
哲学界のスーパースター、ニーチェは虚無感の克服をテーマに書いた「ツァラトゥストラはかく語りき」を描いた後
発狂したそうです。
内容が時代の先を行き過ぎていて、本は売れなかったし、大学の先生をしていたけど、人気が無かったと言います。
難しすぎたんだろうなあ。
東洋哲学
仏教の開祖ブッダは王族に生まれて家族に愛され、多分イケメンで、家にハーレムもあるし何でも持っていたから、そのまま楽しく一生過ごせたと思うのに
恵まれているのにブッダは虚無感にくるしんでいた。。そして29歳の時何もかも捨てて出家する。
その後、悟りました。仏教の教えを一言にすると、「自分なんてないから」です。
悟るとは、真理を会得することです。
無我
自分とか無い。妄想。
自分は、自分が食べた物で出来ています。何もかも無限に入れ替わっています。この世界はつながっています。
それを「無我」と言います。
これが自分だと言えるものは、ひとつもない。自分が無いなら、今の自分は何なんだと自分探しに行ったり、変わらない自分でいようとするのはしんどいから
自分を捨てると一番気持ちいいそうです。
仏教むずかしい問題
ブッダが亡くなった後、仏教の教えは超難しくなり、700年のうちにお経が200巻のボリュームになります。
その頃龍樹という天才が、200巻のお経をたった一文字にまとめます。
それは「空」です
この世のすべては幻である。と言ってます。家族も会社も全て幻だとしたら、それが全部消えたらどうなるか。
幻が消えても関係性でつながっているのは消えない。これを縁、関係性でつながっている縁起といいます。
龍樹も超天才で、そんな彼が、すべての悩みも存在しない。絶対大丈夫と言ってくれてるんだから、大丈夫なんだろう
中国の哲学
インドで空の教えが生まれて、中国では「道」の哲学が生まれました。
「この世界はフィクションで、すべてのものがつながっている」というのは共通だけど、
インドの哲学はこの世からの解脱(もう生まれ変わりたくない)を目指し、
中国の哲学はこの世を楽しむことをゴールにしてます。
インドでブッダが活躍していたころ、中国に「老子」が生まれます。
無為自然
老子の教えは「ありのままでいい」という教えです。その100年後荘子が「道」の哲学を発展させます。
胡蝶の夢という有名な話で、この世は夢と言っています。
インド哲学ではこの世は幻というけど、中国では夢なんですね。

仏教って登場人物も多いですよね。