こんにちはshiboです。
本を貸してもらって、良かったので覚書です。今までのこと、これからの事、盛りだくさん書いてあります。ソフトバンクの孫正義さん、超有名ですが、弟さんもすごい!
孫正義さんの弟さんの本
孫泰蔵さんは東大卒の起業家さんです。4人兄弟の末っ子です。ソフトバンクの孫さんは次男です。
こんなすごい息子たちを育てたお父さんは、戦後何もない中、九州で一から起業して、色んな仕事をしていて忙しくお父さんもお母さんも働きづめだったそうです。
いろんな仕事場を子供にも見せて、一緒に考えて子供が出したアイデアを採用して店をやり、それが当たって人気店になったことも。正義さんも泰蔵さんも小さいながら一生懸命考えたことでしょうね
お父さんは、先生を疑え、親を疑え、自分の頭で考えろ。と言っていたそうです。あの時代の人なのにすごい。
「ガッコーのシェンシェイのいう事は聞いちゃイカンバイ」と九州の方言で言っていたのは、人の言うことをうのみにせず、自分の頭で考えなさいという事を伝えたかったのだろうと泰蔵さんはおっしゃってます。こども扱いされたことは無かったようです(229ページより)
起業論
泰蔵さんは、高校や大学で「起業論」を講義されることがあります
そこでは、「成功するならやるけど失敗するなら起業しない」ではない、「世の中をよくするために起業する。職業ではない、生き方なんだ」と教えるそうです。
自分のやりたいことをして生きていくのは勇気がいる。
親は公務員になれというかもしれないけど、親の言うことは聞くなと、親は子供が大好きだから自分が幸せになるために選んだ道なら応援してくれるって。
自分で考えて自分で決めることが大事だと。
最新の情報から昔の偉人の言葉まで
今の学校は、成績重視で、大学生になれば自分が好きな勉強をすることができますが(苦手な講義もあるかもですが)
一般教養として苦手な教科も勉強して良い点を取っておかないと希望の学校に行けない現実
学校の勉強がつまらないのは何故だろう。自分がやりたいことを大人も子供も一緒に勉強することができたらいいのにと書かれています。
もう、ここで紹介しきれないくらい内容が、もりだくさんなので、ぜひ読んでほしいです。
学校でいじめにあう子供は9割
小学校4年生から中学校3年生までの6年間でいじめに合う子は9割。
わー学校行きたくない。何か無理があって心にストレスがある人がいじめをするんだろうかと書かれています
ルソーさんの言葉
社会に不平等が広がると強いものと弱い者の対立が強まり、まわりの目を気にしながら生きる「社会の奴隷」になってしまう
教育は他人のことを考えるように見せかけながら実は自分のことしか考えない人を作っているばかり
こんな社会にそのまま子供を投げ出すよりもある年齢まで社会から引き離して保護してその圧力から守ってやる必要がある
といったことを唱えたそうで、自然人というコンセプトにより子供の生活には意味があると言って「子供の発見者」といわれるようになったそうです。
ルソーの本「エミール」は斬新すぎて逮捕状が出て、亡命生活をしなくてはならなくなったそう。
ん?現代の話?
色んな環境の人を一緒に育てるんだから教育って難しい
親鸞さん
日本の仏教浄土真宗の親鸞さんも斬新すぎて、当時の権力者に弾圧されました
親鸞さんは、阿弥陀仏にすがって念仏を唱えたらすくわれるという事を教えていたのですが、念仏禁止令が出されます。
当時は、仏教の修行ができる人じゃないと救われなかったけど、一般の人も悪人すらも救われる。
「私は良いことをしている、悪いことはしないでいられると信じている人のほうがすくわれない」
阿弥陀様に、ただお任せして念仏を唱える「他力本願」「悪人正機」という考えです
その当時のすくわれない過酷な時代背景を勉強したり「歎異抄」を読まないと分からないかもだけど、悪人すら救われるという話を誤解して大変なことになったり、親鸞さんの浄土真宗が支持されすぎて他の宗派から弾圧されることもあったみたい。
子供の教育
他にも「教育に関する考察」の中で勉強させるのではなく、習慣をつける事が大事だといったジョンロックさんや
工場で労働していた子供たちのために学校を作って、1歳から6歳までの子供たちに学ぶ環境をととのえたロバートオウエンさんの話ほか、色んな話が書かれています。
この本は孫さんが自分のために集めていた資料と自分の言葉と、偉人と対話したらこんなことを言っただろうということを「本にしたら?」という話があってわかりやすく書かれた本なのです。
いい成績をとっていい大学に行くといい就職先がみつかる?
孫さんは、AIの開発の仕事をしています。なので、今まで人間の代わりに労働を楽にしてくれた機械以上に
AIの技術が進んでいて、時代がかわるということを知っておられます
「ロボット」が、自分で自分をアップデートしていて、人間が一生かけて身につける高度な技術も瞬時に学習することができるから、人間の労働者は労働から解放されるだろう
子供たちを労働者にする教育や、能力信仰や評価をやめるべきだ。子供がいきいきと体験学習をしているのをみた教育界のお偉いさんが「子供を遊ばせているだけじゃないか、学力を身につけたのかね」といわれた担任の先生が思い悩んで学校をやめてしまったという話も載ってて
人は好きなことをするべきだ
体験や、「なんでだろう」と問いかけて自分で答えを出すことの大事さについて
次男が小学生の時、算数の質問をしたお友達に、先生が「それは今考えることじゃない。言われたことだけやれ」といってて、学校って勉強を教えてくれる所ではないのかと言っていたことを思い出しました。
おもむくままに問いを立てて、自由に行動することができなかった人がそのまま学校をやめ、思い切り好きなことをしたり旅に出たりした結果画期的な発明や発見をした例はたくさんあります。(247ページから)
答えようとするな、むしろ問え
問い、行動し、新しい問いをみつけてまた行動していく。これからの世界は自分がどう向きあうかで変わっていきそう。