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口の立つやつが勝つってことでいいのか

この本、面白かった。

アラフィフの私が小学生の頃は、子供が多すぎた。

目次

口がたつ奴が勝つ

暴力はいけないから口で喧嘩しろと先生に言われて喧嘩すると口がたつ奴が勝っていた

上手く表現できない子と、堂々としゃべる子なら、後者が間違ってても勝ってしまう

口喧嘩が強かった筆者がこの記事を書いて分析しているのが面白い。

先生が沢山の子の意見を聞く時間が無かったのか、ではなく

今でも確信をもって話している人の話って聞いちゃう。

カラスが来るよ!と誰かが叫んだ

この本には、カラスが来るよ!と誰かが叫んだ

という小学生低学年の頃の「話があり、校庭で鼻血を出した頭木さんが、まわりの子に介抱してもらってると、カラスが来る!と叫んだ子がいて地面に血が落ちるとカラスが来るという叫び声で周りの子が皆逃げてしまった

だけど、そんなに仲が良くない子が何人か残ってくれた。

その後「あんなところで鼻血を出すから悪いんだ」という子もいたし「逃げてごめんね」って謝る子もいた。

よく考えるとカラスが来ることの何が怖いのか分からない

そんな事あったなあ。

しゃべらない人の魅力

今は多様性の時代だし、口下手な子も、思っていることがあっても、しゃべらない子もいる

頭木弘樹さんは、大学生の頃、潰瘍性大腸炎という難病にかかってしまいます

自分の身体の状態を医師に伝えないといけないのだけど、ずきずきとか刺すような痛みとか

困った体の状態を表現して医師に伝わるように言葉をあつかうのことに苦労したそうです。

魅力って無駄なものの中にあるのかも

この本の中に書かれていたことで、なるほどと思ったのが

読みにくい小説を読みやすくするために、いらないと思った文章の場所を省いて構成しなおすと

売れ行きが悪くなってしまったという事。無駄な事の中に面白さや魅力があることもあるんだな。

ルッキズムの時代

人の顔を美醜で判断するときに、ためらいを持ってほしい

能力がある順に人を並べるのも、魅力順に並べるというのも、ためらいを持ってほしいと書かれている

ぱっと見て善悪を判断してしまうとその人の事情や背景が分からない。

一見悪い事をしている様に見える人も何か事情があって悪い事をしているのかもしれない。

自分に余裕がないとできないかも

アイドルは仕方ないかもしれないけど漫画やドラマで登場人物がイケメン、美女ばかりになってるのをどうかな?と思っている

刑務所を出る人に整形をして出所させたら再犯率が減ったという話や、全身整形して美女になって人生を変えていくという話もあるけど、感受性が強い思春期に整形しなくてはと思いこんでしまったら苦しそう。

カフカの本を読んでみよう

文学紹介者の頭木さん。闘病中に読んだ本も沢山あって

カフカの本を書いています。カフカ読んでみたいけど難しそうだから、頭木さんの本を探してみよう

他にも引用されている映画や本も沢山あります。「つるべと月光と」という牧野信一さんの本が面白いと書いているので、読んでみよう。

「スラップスティック」という大変な人生を歩んでいたヴォガネットの小説も読んでみよう。

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