MENU

土を育てる

本を借してもらいました。この本を書いたゲイブさんは、ノースカロライナでリジェネラティブ農業(環境再生型農業)をされてます。

アメリカと日本では気候が違うけど、ゲイブさんのやってることは、色んな問題に答えを出してくれてる。

うちの庭で、同じように抜いた草を集めて置いたり、堆肥を作ろうとすると庭を汚くしているように見えるので、大きい畑でなら真似できる!

夏の間水やりをしないと植物が瀕死になるんだけどどうしたらいい?というお悩みから農業を仕事にして生活していくことまで。

目次

土さえあれば農業できる

ゲイブさんの所は、日本で一番雨が降らない地域より降水量が少ないのに

水やりも仕事に携わる人も最小限で済んでいるんですって。人手は家族と息子の彼女と時々来るインターンの人くらい。

後は草と動物、微生物がやってくれます。

色んな植物の根っこが水を保ってくれたり、肥料分を作物に届けてくれたり

農薬をまかなくても耕運機を入れなくても、肥料を買ってきて撒いたり消毒しなくて良くなるなんて良い

土に、刈った草などで覆いをかすると良いんだって

草をとりすぎてしまうと土の中で働いていた微生物がいなくなっちゃうから肥料をどんどん使って水をまいて頑張らなくてはいけなくなるんだって

耕さなくて済むなら、力も機械もいらないから、農業初心者も入りやすいよね。

ゲイブ・ブラウンさん

奥さんの両親がやっていた農場を受け継いで、牛を育てながら売れる作物を育てていたゲイブさん。

無料で引き継いだわけじゃなく、奥さんの家族に農場のお金を払いながら、試行錯誤して牛をそだてます。

最初はうまくいかず、大雪で子牛が死んでしまったり、せっかく育てた作物がヒョウと干ばつでダメになったり、お金で苦労されている様子を読むのがしんどかった。

植えたトマトが虫に食べられて枯れることくらいなんともないな。↓

葉っぱがまったくない

食べられちゃって葉っぱが一枚もない、、

今はいろんな人が見学に来たり、他の農家さんや研究者の人と交流して、農業で家族もちゃんと生計を立てられるようになったんだって。

お金で苦労したから、子供たちにどう農場を残すのか、ちゃんと考えたそうです。この本には、精神論や環境のことだけじゃなくてお金のことも書いてあるのがいいです

5つの原則

土を健康にする5つの原則が、この本の中で繰り返し紹介されます。

とはいえ、茎葉処理型除草剤(ラウンドアップとか)以外の除草剤をまくこともあると書いてました。

不本意だけど耕すよりはいいと書いてました。土が健康になったら除草剤も完全に使わなくてよくなるだろうと、書かれていました。

今でも色んなことを試しているそうです。

夏は暑いから、庭だと水を毎日撒かないとすぐ枯れちゃうけど、畑は庭より水をまかなくても乾燥しないような気がする

原則1 土を耕さない

土の中にいる生物のバランスをくずさないよう、土の中に何も入れないのがいいし、耕さないほうがいい。一度土ができてしまえば後は楽そう。

耕さないと、こぼれ種から、思わぬ作物が取れたりするので、嬉しい

原則2 土を覆う

むき出しの土は、2~3センチの厚さの刈った草をかけたりして風や雨から守ってやり、生き物が住めるようにした方がいい。保水能力も上がるし雑草の発芽も抑えられる

防草シートは水を通して雑草が生えないので、助かってます

原則3 多様性を高める

畑には色んな植物がいたほうがいい。ニューメキシコ州立大学のデイビット・ジョンソン先生によると、土の中の真菌が沢山いると植物が良く成長するんだそうです

森の中の土には真菌がたくさんいて、むき出しの土には真菌が少ないんですって。

真菌ってカビのことなのに、たくさんいて良いんだ!

原則4 土の中に生きた根を保つ

雑草を抜くんじゃなくて、動物に食べさせたり、自分で種をまいて生やしておくっていうのがこの本のキモとなるところですね。その根っこが水と肥料を保ってくれて、鳥や豚。牛さんを育てるわけですねー。

特に鳥は、何でも食べてくれるんで優秀だそうですよ。

ゲイブさんんの息子さんのアイデアで、鳥と豚を飼い始めんだって

原則5 動物を組み込む

これは難しい。放牧した牛に草を食べさせて、牛が植物を踏んだり、ふんをしてそれをまた微生物が分解したりで循環していく

ふんを運ばなくても、牛が運んでくれる

虫も微生物も喜びそうな農地で、牛、豚、鳥たちを育ててるそうですよ。

こういう農業をしている所が増えたら環境が良くなりそう。

野菜を育てていると、動物たちは美味しいモノから食べちゃうとヤギを飼っている人に聞いたので

ゲイブさんが育ててるマメ科のヘアリーバッチとライムギと家畜の牛なら組み合わせが良いのかな。ノースカロライナの農場を見に行ってみたいものです。

環境によって何をすればいいか違う

ゲイブさんに続けと、いろんな環境の人が農業に転職したり、直接電話をかけてアドバイスをもらっているそうです。

沢山の子供にご飯を食べさせたいから、空き地で野菜を育てたいというボランティアの女性に生ごみコンポストを勧めたという話も。

アメリカでは電話で気軽にゲイブさんと連絡が取れるのかな。すごいな

自分で考えてやってみよう

私もゲイブさんにアドバイスもらいたい

まずは本の情報を参考に、自分でやってみて色々成功したり失敗したりしていってみようと思います。

今年は暑いからか、植えたじゃがいもが腐ったり、ししとうや、トマトがカメムシ系の虫にやられて収穫できなかったり。頑張れ

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次