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禁断の中国史

図書館に行って、目についた本を借りて読んでます。

今回の本は、恐怖のあまり一気読みしました。面白いとかじゃなく

でも最近で読んで一番良かったと思った本です

目次

キングダムのように美しくカッコいい歴史ではない

中国史って書いてるから「水滸伝」とか「三国志」のダイジェストが読めるイメージで借りて帰ったんだけど、内容は恐ろしくて

すべての日本人には向かない本かもしれない

日本の政治家は全員読んだ方がいいと思いました

日本で出版されている中国の物語は残虐な話はのけて出版されてると書かれてます

チベットやウィグル

中国がチベットやウィグルにしてきた侵略と虐殺は、ニュースに疎い日本人でも、知ってると思うのですが

他の国にも自分の国でも関係なく繰り返し同じことをしていたのだということが、この本で分かります

とにかく新しい権力者が出てくると、それまでの権力者だけでなく、親族、友達まで全滅させてしまう

人は、何かしてもらったらお返しをしたいと思うものですが、中国の話を読んでいると、仲間に助けてもらったおかげで身分が高くなった人が

今まで恩を受けた仲間を「裏切ったらいけない」と全員殺してしまったり

側室が正室をおとしいれるために自分の生まれたばかりの赤ちゃんを殺し、正妻に赤ちゃん殺しの罪を着せ、殺して自分が正室になったり

人が良く騙される人がバカ

日本では上杉謙信の「敵に塩を送る」という話は良い話。謙信は名君として有名ですが、中国ではそういうことをする王様はバカという話になります

春秋戦国時代の宋襄の仁という話は、無意味な仁義だてをしたばかりにひどい目にあうという話です。

楚の軍隊が川を渡ってるときに攻めようと提言した宰相に襄公(王様)は

君子は相手が困っているときにそれをつくような卑怯なことはしないものだ」と攻撃せず、相手の隊が布陣してから戦って負けてしまったことから、この王様はアホだといわれているそうです。

日本人と感覚が違う

島国の日本人と、大陸の人たちは感覚が違うなあと思いましたが、バラエティ番組「月曜から夜更かし」に出てくる中国の一般人は人懐こくて面白くたくましい人が多い。

一部の為政者が怖いだけで、一般の人たちは良い人ばかりなのかもしれない。

人数が多すぎるからいい人も悪い人も沢山いるだろう

これから少しでも良い未来が来るために、人に親切にすること、襄公のような王様をアホだと言わずに、たたえる人が少しでも増えますようにと願わずにはいられない内容でした。

言わなくても分かってくれるとか、空気を読むとか日本人の感覚で外国の人とコミュニケーションをしていこうというのは改めたほうが良さそうだ。

人の良い日本人

自分が言ったことで、人を傷つけてしまっただろうか

などと気をもんでしまう日本人全員に読んでほしい(あまりに繊細な人は読まないほうが良いかもだけど)

世の中には反省などせず、理由なく人を殺してしまう人もいる

人を思いやることが出来て、反省することができるなんて素晴らしいじゃないか、気にしなくって良し!

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