草下シンヤさんの本です。
昔の職場で、見た目は悪そうだし、強くて怖そうなことを言う3人の10代の若者と話をしたのですが、虫を殺すのは良くないって言ってて、話すと全く悪くなくて大人しく思いやりがある子たちなのに、誤解されている?と心配になったことがあります。
その後、その3人はお年寄りに何でもないことで偉いねえと褒められていた。
若い人って若い人だけで固まりがちだけど、違う年齢の人と関わるといいかも。
きっかけがある
草下シンヤさんは、昔は悪いこともしたけど
ゴスロリファッションのちょっと変わった国語の先生が出した「羅生門の続きを創作」という宿題の出来を、ほめてくれたというきっかけで国語が好きになり編集者になりました。
向かい合って信じてくれる人がいるって、
自分の道を見つけるきっかけになるのだなあ。
よい出会いがあってほしい。
怒られとは
おこられとは、自分が叱られているときに、ダメージを受けないように怒られている自分を他人事として見ることで、2010年頃SNSから生まれた言葉だそう。
ストレス社会で、メンタルを病んでいる人が増えているから自分が怒られても「怒られ事件が発生」って他人事みたいで気楽ですね。
怖い人たちに怒られる
シンヤさんが怖い思いをしたのは高校二年の時。酒か覚せい剤をやっていたであろう3人のやくざから、
友達を守ろうと立ち向かったとき。ぼっこぼこにされたそうです。話がつうじない人に向き合うのではなく警察をよんでもらったらよかったと書かれていますが、高校生がこんな怖い経験をしたら外に出るのが嫌になりそう
対処法
言葉が通じない人に立ち向かう時、一番やってはいけないことは「心にもないことを言ってしまう事」で、
そのことによって自分自身のことが嫌になってしまうことが一番ダメージがあるそうです
あやまってしまうとこちらが不利になるので
脅したり恫喝してくる人には、「もう一度説明していただいてもよろしいですか」と冷静にいう事。
「誠意をみせろ」と言われたこともあるそうですが
「誠意って何ですか」と繰り返し質問することが大事です
怒っている相手や、訴訟するぞと言ってきた相手にも、冷静に「訴訟してください」と対処するそうです。
訴えるぞ!というのは脅迫罪になる可能性があります「これ以上脅しをつづけるなら刑事告訴します」と言うと
大体もういいよっていうことになるそうです。
一番やったらいけないのは、嘘をつくことだそうです。
無言の人には
こちらも無言の対処をします。
ここで「怒られ」が役に立ちます。自分とは関係ない事だからしばらくぼーっとしていよう。くらいの気持ちでいたほうがいいようです
一方的にこちらに話をさせるというのはフェアではありません。びびって相手にいい条件を話してしまう。それが狙いなんですね。
そもそも密室で会わない
二人きりではなく、第三者を、交えるとか、いつでも逃げられる場所で会うようにします。
隠すのが一番良くない
何かミスがあった時は、正直に言う事。問題に決着をつけないことによって、自分の中にモヤモヤがたまっていき、心が曇っていきます。自分の感情はこまめに吐き出していく方がいいです。
堂々としている秘密
嘘をつかない、怖い相手にも対等に話をする。どうにもならないこともあることを知っている。
シンヤさんの乗り越えてきた道のりを見ていると、どんなトラブルに巻き込まれても、メンタルを病んでしまったり、後悔して内にこもったりすることは無いだろうなって思います。
ここにはSNSが炎上したときの対処も書いています。アンチコメントをチェックして「これは違うよ」って本人が発信しても匿名の書き込みには、意味がない
自分のTwitterを頑張ってフォロワーを増やすと、検索でも出てくるし、嘘情報に惑わされずにすみますね。
自分は不完全な人間だと分かっている。人と分かり合えない事を知っている。卑下もしないし大きくも見せないことが大事です。
自分の芯がしっかりしてたら怖いものは無いんだなあ
この本を読んでいていちばんダメなのは、自分のことを嫌いになることだと思いました。
一番の相棒は自分ですもんね。