脳科学者の方が、脳卒中から回復するまでのことが書いてある本を借りてきました。読みにくかったけど読みました。膨大な情報から自分が覚えておきたいところを残します
普通の人は脳卒中から回復したとしても、分析することができないですが、お医者さんだから何が自分の中でおこっているか書いてくれるのがすごいと思いました。
これによると、自分のアイデンティティは左脳が壊れたら機能しなくなると書いてます。空で狩りをしている鳥が、ごちそうのプレイリードッグを見つける事もできなくなります。体の境界も定まらなくなります。
左脳の小さな細胞たちが「私はここにいる」と言ってくれているから自分が存在しているから
左脳の機能をうしなうと言葉も失うけど意識はあり、そのころは体の境界を感じる事が出来なかったそう。境界がないなんて、どんな感じなのか気になります
左脳の頑張り屋キャラ1
脳卒中で倒れる前は仕事の量が多すぎだったそうです。ストレスフルですね。リハビリで神経回路が元に戻っていくと、左脳のお金や名声をつくってくれる頑張り屋のキャラ1がまず復活します
できる人のイメージ左脳の「頑張り屋キャラ1」は仕事が得意です。
左脳が壊れたら、感情もなくなります。感情が無くなると、怖いとか怒りが無くなるんだそうです。ネガティブな感情が無くなると楽そうです。人生を楽しく過ごしたかった著者は、のんびり過ごしながらさらに回復していき、左脳の2番目のキャラが復活すると、幼少期の経験からの心の傷が復活します
左脳のキャラ2は、人をからかったり批判するのが好きです。孤立して独りぼっちと感じるならキャラ2の暴走かもしれない。
左脳の感じるキャラ2
左脳のキャラ2は、「左脳の感じるキャラ2」。爬虫類の脳との違いはこのキャラと右脳の3つめのキャラ「右脳の感じるキャラ3」があるからです
この2つのキャラは、感情を通して入ってきた情報を整理します。「左脳の感じるキャラ2」は今までの経験に基づいて自分は安全なのか判断します
過去の感情的な痛みの経験からというのは、母の胎内から切り離された経験までさかのぼります。自分を守るために、自分に苦痛を与えた物、間違ってる物、危険な悪い事を感情的なフィルターを通して判断します
自分が評価されてないと感じるときはこの「感じるキャラ2」が大暴走。キャラ2は誠実でなく嘘つきで未熟です。
このキャラは痛みと恐れが根底にあるので、キャラ2が出てきたときは自分は貴重な存在で安全なのだと信じ込ませ癒さなくてはいけません
右脳の感じるキャラ3
「右脳の感じるキャラ3」は、楽しいことを体験してユーモアのセンスを働かせます。おなかを抱えて笑えば今の瞬間に存在し自分をさらけ出し心が開かれ自分のためになります。
右脳は創造性と多様性に貢献してます。キャラ3が優位に立つと左脳の判断による恐怖から解放されます
良い作品を生み出すのも、仲間と時間を忘れて楽しめるのもこの脳。しかしこの脳は突っ走ると人に迷惑をかけることも
右脳の考えるキャラ4
このキャラは、自分の中の他のキャラがうるさいと感じられないから
人間は瞑想や祈り、ヨガなどを考えてきました
自分以外のすべての生命と共有される特別なキャラで、スピリチュアルな話になるけど神のような存在とつながっている宇宙意識のような存在だそうで、著者のジル・ボルト・テイラーさんのキャラ4を表現する曲はこれなのだとか
「キャラ4」全開の人が海に行くと、一人で過ごしていても全てのものとつながり居心地の良さを感じます。周りの人と交流し、自分の命と周りのすべての命に感謝するのです。すごい人だ
脳の作戦会議
テイラーさんは、脳の作戦会議を開いてバランスをとります。4つのキャラにもそれぞれ名前を付けてます。親しみやすいですね
TEDもありました。見てみよう
テイラーさんは自分の脳が感じたことや、同僚に電話をかけたいのに、脳卒中のせいで電話番号がわからない、やっとの思いで電話をかけても、相手が何をしゃべってるか分からないし、自分も「わんわん」としかしゃべれなかった話をします。同僚はすぐ救急車をよんでくれて、手術後8年かけて脳卒中から回復しました
TEDでは今この瞬間、自分が右脳の平和な世界を自分が選ぶことができると言ってました
まず呼吸
今ここ、に集中するため、まず呼吸です。
呼吸をして自分の体に意図的に意識を集中させるとキャラ4に全面移行することができます
が、初めはうまく出来ないかもしれないから、呼吸しながら自分の中の4つのキャラの誰がいるか識別します。
今この瞬間深呼吸して自分自身であるという感触に心を集中させます。私もまねしてやってみます。
キャラ2が出てくると、将来の不安が出てきます。ウキウキしてきたらキャラ3です。4が出てきたら大成功ですね
出てきたキャラに感謝する
どのキャラが出てきたにしても認めて、感謝します。
脳内会議すると、自分の感情を出てきたキャラに当てはめるので客観視できます。
4つのキャラはどう考えているか
- キャラ1 私たちの体を乗り物だと考えてます
- キャラ2 私たちの体に責任を感じています
- キャラ3 私たちの体をおもちゃだと感じてます
- キャラ4 私たちの体を魂の神殿だととらえています
アルコール依存症の脱却をした話やお兄さんが統合失調症だったので患者への向かい方も書いてました
キャラ1とキャラ2だけで対処すると、外は怖いよと依存症患者に無職で家に引きこもれる環境を作ってしまうけど、脳内会議をすることによって、客観視した後神にゆだねるということをするんです
- ステップ1 アルコールに対して無力であり、思い通りに生きていけなくなっていることを認める
- ステップ2 自分を超えた大きな力が健康な心に戻してくれると信じる
- ステップ3 私たちの意志や生き方を自分なりに理解した髪の配慮にゆだねる
- ステップ4 恐れずに徹底して自分自身の棚卸を行う
- ステップ5 神や自分に対し自分の過ちの本質をありのままに認める
- ステップ6 性格上の欠点を全部神に取り除いてもらう準備を整える
- ステップ7 私たちの短所を取り除いてくださいと謙虚に神にもとめる
- ステップ8 私たちが傷つけたすべての人の表をつくり全員に埋め合わせする気持ちになる
- ステップ9 機会があるたびにその人たちに直接埋め合わせをする
- ステップ10 自分自身の棚卸を続け、間違ったときはすぐ認める
- ステップ11 祈りと瞑想を通して自分なりに理解した神と触れ合い神の意志を実践する
- ステップ12 霊的に目覚める
要約すると左脳を出て右脳に任せるステップです
未知の世界に安全に導いてくれる偉大な存在がいるという事を認識するけど、自我はいつもそばにいてくれるので、もどってこられないということは無く安心して会議できます
これ、困ったときに感情的にならないよう使えそうですね