shiboは、時間を上手く使えてないようで、時間が足りなくなり(特に朝)あせって忘れ物をするとか、ミスをすることがあります。
携帯で漫画を読んだり、SNSを見たりする時間は手軽なだけに意外と時間を浪費しています。休日、何をしたのか分からないまま終わってしまうのは嫌ですよね。
鈴木裕さんのYOUR TIMEよかったです
時間術は効果が無い人がいる
TODOリストや、スケジュール帳、締め切りなど時間術を使ってもうまく時間が使えない人がいます。
私とおんなじ
この本によると、時間術はあまり意味がなく、仕事のパフォーマンスも上がらないそうです。
時は金なり (ベンジャミンフランクリンの言葉)時間を有効に使うのが美徳
と言われますけど、時間の効率を気にするほど効率が悪くなってしまうそうです
時間術は幸福になるために使う
近代経済学の父アダムスミスが、仕事の効率化を唱えたそうですが、効率を追う事で私たちの判断力と創造性は下がります。
時間術は、仕事を早く済ませることに使うんじゃなくて、自分が安心するため、順序が分かることによって頭の中がまとまるためなど、メンタル改善に使うといいそうです
時間はまぼろし?
過去、現在、未来の区別とは貴女がかたくなに信じ続けている幻想にすぎない (アインシュタイン)
ローマの哲学者アウグスティヌスも時間は存在しないと言います。
時間、存在しない??
えー、そんな馬鹿な
私が体験できるのは、常に現在。過去に戻ることも未来を体験することもできない。
私の体が今、過去にも未来にもいけないということは分かります。思い出したり、こうなると良いなと思うことはあるけど。
アリストテレスも「過去は存在しない、未来は存在しない」と言ってます。
人間の脳はいつも確立を計算している
人間が進化をつづけた600万年の間に、私たちの祖先は色んな危機を乗り越えました
過去の体験データをもとに、異常事態の発生率を計算します、計算を間違うと生き残る確率が減ります
人間は「時間の流れ」など把握できておらず、世界の変化率を「時間」と呼んでいる
がれきの山を人間が見かけるとします
- ビルが解体されたのだろうと思う(過去)
- 誰かが片付けないとがれきはそのままだと思う(未来)
- がれきがある(現在)
がれきがあるという現在の情報をもとに過去と未来の出来事としての確立が高い世界が生み出される。
これが時間の正体
- 予期 前もって憶測、期待、覚悟すること
- 想起 思い出すこと、思い起こすこと
正しい時間術は、自分の内側にある時間、予期と想起を調整するものだそうです。
予期の現実感が濃い人は、総資産額が30パーセント多い
自分の10年後を想像できますか?
理想の自分を想像するのではなく10年後の想像上の自分を
年をとった本物の自分と思える人が現実感が濃い人です。
10年後の自分を私のことととらえられる人は、将来の自分を喜ばせるために今我慢することができる人
なので、生産性も上がるそうです。
逆に予期の現実感が薄い人は今の自分について考えたときは脳が活性化するけど
未来の自分について考えると他人について考えたときと似たパターンなのだそうです。
他人事みたい
予期が濃すぎたり、多すぎる人も、融通が利かなかったり、やることが多すぎて人生を楽しみにくいそうです
自分はどのタイプか考えて読んでみると参考になると思います!
過去が消えると未来も消える
てんかんの治療のため脳の手術をした青年が、手術前の27年の過去以外のことは思い出せなくなりました。
するとすべての出来事は20秒以内に脳から無くなっていくようになり
55歳で亡くなるまで永遠の今を過ごしたそうです
彼が時間の経過を正しく推測できたのは20秒まででした。
このことから分かる通り、過去の体験を記憶するのが苦手な人は未来を思い描くことも苦手だそうです。
時間は増えてもない、減ってもいない
いつも何かに追われている気がしたり、仕事を片付けても不安
そんな感覚を持っている人が、1972年くらいから増えているそうです。
生きがいは何か
生きがいの感覚が強い人ほど、幸福感があり、ストレスに強く免疫も強いそうです。
何もかも多すぎて早すぎる現代は、ささいなことと重要な事の区別がつきにくいと言います。
youtubeを倍速で見たり、本要約チャンネルを見て本を読まないではなく
心の余裕のために小説や文学を読み飛ばさずに読んだり退屈な時間を過ごすことが良いそうです
時間は回る
カラハリ砂漠のサン人は、時間は「一定の周期で繰り返すもの」という認識で、友達に子供ができた時
「友人に子供が現れる現象がまた起きた」と思うそうです。
未来の出来事は過去のくりかえしという感覚です
人間の時間は丸く回らず一直線に進む そこに人間の苦悩のすべてがある ミラン・クンデラ
カレンダーのような直線的な時間を使うようになったのはこの5千年ほどだから、昔は時間は循環するモノだったようです
18世紀まで人は時間の流れに沿って行動していなかったそうです
サン人は時間の不足を感じることは無いでしょう。時間が一直線でなくて、まるく流れてるなら終わらないもんね
退屈を追求する
つまらない、面白くないと思うことを徹底的に行うトレーニングをすると、時間の余裕を取り戻せます。
手軽な娯楽が沢山ある現代人に同じ絵画を3時間見続けるというミッションをやらせます。
すると普通に絵画を見たときには発見できない理解に到達したり、時間の流れがゆるやかになり、印象的な想起が増えていくそうです。
クロックタイムとイベントタイム
時計に従ってスケジュールを決めるクロックタイムより、初めと終わりを自分で決められるイベントタイムのほうが、人生の余裕が生まれます。
- 効率を優先するときはクロックタイム「あと10分でメールを送信する」やらないといけないことを片付けられます
- 効果を優先するときはイベントタイム「誕生日のプレゼントを買いに行く」買い物を早く済ませるより、相手が喜ぶものを見つけた時をゴールにする
どっちがいいというわけではなくて、使い分けるといいそうです
脳の満足化
完璧な答えを追い求めるものですが、人間の脳は、ほどほどの答えしか出さないような設計になっているので、すごい時間術をつかって最適化しようとしても、脳は「ほどほどの答え」しか出しません。
脳のエラーを受け入れながらほどほどの頑張りをすることがポイントで、時間不足から解放されるには、無駄やまわり道も必要なのだそうです。
流石、4063もの科学データを元に書かれた本
この本は、自分が当てはまるであろう章だけでも直接じっくり読んでみてほしい本です。
やりたくないけどやらないといけないことは、クロックタイムで締め切りを作り
自由時間は自分が一番大事なことをどんどんやっていく。というのが理想の時間の使い方のようです。
沢山の有名な人の言葉をまとめてくれていてとっても勉強になりました。